交渉という言葉は、しばしば "勝つ・負ける" の連想を伴います。けれど資材審査員と依頼者・依頼元のあいだで日々起きているのは、勝負ではなく 合意形成 です。そして合意形成における自信は、相手を屈服させる力ではなく、立場の違いを超えて対等な対話を維持する力 として働く。本回はこの "自信による交渉優位" を、現代の交渉研究と古典の兵法の両方から立て直します。Harvard Negotiation Project (Fisher & Ury 1981) の原理交渉と BATNA、Voss (2016) の戦術派、Galinsky らの Perspective Taking 研究 (2008)、Tversky & Kahneman (1981) のアンカリングと枠付け、孫子『兵法』の不戦の知恵 ── 五つの伝統が、別々の言葉で 「優位は力ではなく対等性から生まれる」 という同じ場所を指してきました。資材審査の文脈では、これに 規制業界固有の倫理 が加わります。
01自信と交渉の関係 ── 力ではなく対等性
交渉論における自信の役割は、しばしば誤解されています。「自信ある人が勝つ」「強気が押し切る」── 大衆書のレトリックではこう語られがちですが、実証研究の半世紀の蓄積はこれを支持しません。本当の交渉の優位は、相手を圧倒する強さからではなく、立場の違いを超えて対等な対話を維持できる安定感から生まれる。
資材審査員の現場で、これは特に重要です。資材審査員は依頼者に対して、規制適合性の判断という形式的権限を持ちますが、依頼者は商業的・時間的圧力を持ちます。立場は対等ではないが、対話は対等でなければならない。自信が必要なのは、この緊張を保つためです。権限に乗っかった威圧ではなく、対等な対話を保つ胆力 ── これが本回の自信 です。
本回が扱う五つの伝統は、以下のように整理できます。
原理交渉 (Fisher & Ury)
立場の応酬ではなく、利害の探究。客観的基準で合意を作る。
BATNA (Fisher & Ury)
交渉外の最善代替案。これが交渉力の心理学的基盤になる。
戦術派 (Voss)
共感と戦術的言語で、対立を解きほぐす。"No" を恐れない技法。
Perspective Taking (Galinsky)
相手の視座に立つことが、共感より交渉に効くという実証研究。
不戦 (孫子)
戦わずして合意に至るのが、最上の交渉。立場と枠を整える先制の知恵。
02Harvard Negotiation Project ── 原理交渉
現代の交渉論の地形を決めたのは、1981 年に出版された ロジャー・フィッシャー (1922–2012) と ウィリアム・ユーリー (1953–) の『Getting to Yes (邦題: ハーバード流交渉術)』です。ハーバード・ロースクールの Harvard Negotiation Project の蓄積を一冊にまとめた、戦後の交渉研究の決定的な書です。
「立場 (position) を取る交渉は、当事者を硬直させ、関係を傷つける。代わりに、立場の裏にある 利害 (interest) に焦点を当てよ。利害を共有すれば、両者を満たす創造的選択肢が見える。① 人と問題を分離する。② 立場ではなく利害に焦点を当てる。③ 相互利益の選択肢を発明する。④ 客観的基準を主張する ── これが原理交渉の四つの柱である」── Fisher & Ury『Getting to Yes』(1981) より趣旨
フィッシャー・ユーリーが拓いた地平は、勝ち負けではなく、両者を満たす合意を発明する という発想の転換です。これは資材審査の文脈にそのまま届きます。依頼者が「この表現を入れたい」と立場を取る ── これに対して「規制に反する、削除せよ」と対立する立場で応じれば、関係は摩耗します。原理交渉が示すのは、"なぜその表現が必要か" の利害を探究すること ── 訴求点の明確化なのか、競合との差別化なのか、特定の医療従事者層へのリーチなのか。利害が見えれば、規制を守る別の表現の選択肢が発明できます。
03BATNA ── 交渉力の心理学的基盤
原理交渉と並んで Fisher & Ury が普及させたのが BATNA (Best Alternative To a Negotiated Agreement, 交渉合意に対する最善代替案) の概念です。これは "この交渉が決裂したら、自分はどうするか" の選択肢を明確に持っていること、を指します。
「交渉力は、強さや声の大きさからではなく、BATNA の質から生まれる。この交渉が決裂しても自分は困らない という選択肢を持つ者は、不利な合意を受け入れる必要がない。だから無理な要求を断れる。BATNA が交渉者に与えるのは、心理的な安定 ── つまり本物の自信である」── Fisher & Ury『Getting to Yes』(1981) より趣旨
BATNA は心理学的に、自信の構造そのものを示しています。本物の自信は、相手に依存しない選択肢から生まれる。これは第 8 回の Bandura の自己効力感、Seligman の制御感覚と響き合います。資材審査員にとっての BATNA は、たとえば「この案で合意できなければ、上位への判断委譲・公開資料に基づく代替表現の提示・規制改定の動向を踏まえた延期提案 ── これらの選択肢を持っている」と認識していること。選択肢を持つ者は、譲歩を強要されない。
BATNA の含意はもう一つあります。相手の BATNA を推定すること。依頼者がこの交渉から得られる最善代替案は何か。締切は本当に固いか、代替案は本当に無いか。相手の BATNA が弱ければ、こちらの立場は強い。相手の BATNA が強ければ、こちらは譲歩の準備が必要になる。これは威圧ではなく、現実を把握する作業です。
04Voss の戦術派 ── 共感と TACT
21 世紀に入り、ハーバード派とは別の系譜から有力な交渉論が現れました。元 FBI 人質交渉人の クリス・ヴォス (1957–) の『Never Split the Difference』(2016) です。Voss は数百件の人質交渉の現場経験から、Fisher & Ury とは異なる戦術重視の方法論を引き出しました。
「交渉相手の感情を否定せず、ラベリングする ── "あなたは、合意点が見えなくなって苛立っているようですね" と言葉にする。これだけで相手の感情は緩む。戦術的共感 (Tactical Empathy) は、相手の感情を肯定することではなく、その存在を正確に名付けて認識を共有することである」── Chris Voss『Never Split the Difference』(2016) より趣旨
Voss の方法論は、Fisher & Ury よりも対立場面に強い実用性を持ちます。彼が提示する技法は具体的です ── ① ミラーリング (相手の最後の三語を疑問形で繰り返す)、② ラベリング (相手の感情を言葉にする)、③ キャリブレイテッド・クエスチョン ("どうやって" を使った開放質問)、④ "No" を引き出す (相手に安全に拒否させて関係を深める)。
Voss と Fisher & Ury は対立しません。原理交渉が "何を合意するか" の戦略を扱い、Voss の戦術派が "どう対話するか" の戦術を扱う ── 階層の異なる二つの貢献です。資材審査員にとっては両方を持つことが理想です。依頼者が立場を硬化させた場面で、Voss の戦術的共感が膠着を解く。原理が定まったら、Fisher & Ury の合意形成へ運ぶ。
05Perspective Taking ── Galinsky の研究
2008 年、ノースウェスタン大学の アダム・ガリンスキー (1969–) と共同研究者が、Psychological Science 誌に重要な実証論文を発表しました。"Why It Pays to Get Inside the Head of Your Opponent" ── 交渉における 視座取得 (Perspective Taking) と 共感 (Empathy) の効果を比較した研究です。
「交渉実験で、相手の 感情 を共有しようとした被験者群 (Empathy condition) と、相手の 視座と意図 を理解しようとした被験者群 (Perspective Taking condition) を比較した。後者の Perspective Taking 群は、両者を満たす合意により多く到達した。相手の感情に同化することよりも、相手の目で世界を見ることのほうが、交渉に効く」── Galinsky, Maddux, Gilin & White Psychological Science (2008) より趣旨
この発見の含意は深い。共感は対人関係の温かさを作るが、交渉の優位は別物。相手の立場・利害・制約・スケジュールを冷静に推定できる人が、結果として両者を満たす合意を発明できる。Galinsky の研究は、Fisher & Ury の原理交渉に実証的な裏付けを与えたものとも言えます。
資材審査員にとっての含意。依頼者の感情に同化しなくていい (むしろ感情同化は判断を歪める)。しかし依頼者の 視座と意図と制約 を冷静に推定する作業は、交渉の優位を作る。「この依頼者は、誰の目線で、何を達成したくて、どんな締切の中で、どんな制約に直面しているか」── 視座取得の問いが、交渉の質を変えます。
06孫子の不戦 ── 戦わずして勝つ
東洋の系譜から、交渉の最も体系的な古典哲学を引きます。中国・春秋戦国時代の兵法書 『孫子』 (孫武, 紀元前 5 世紀頃) は、戦闘の書であると同時に、交渉と外交の書でもありました。最も有名な命題はこうです。
「是の故に、百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。故に上兵は謀を伐ち、其の次は交を伐ち、其の次は兵を伐ち、其の下は城を攻む」── 孫子『兵法』謀攻篇より
孫子の核心は、戦って勝つよりも、戦わずに目的を達することのほうが上位である という観察です。最上の戦は、相手の策を先に読み、戦いを起こさせない (謀を伐つ)。次が、外交で相手の同盟を切り崩す (交を伐つ)。実際の戦闘 (兵を伐つ) は中位の手段であり、城攻め (最も犠牲が大きい) は最下である。
含意は資材審査の現場にも届きます。合意を強いる前に、対立の構造を組み替える。依頼者と立場が対立する場面で、いきなり押し問答に入らず、視座取得 (Galinsky) と利害の探究 (Fisher & Ury) を先に置く。多くの場合、立場の対立は誤解と情報不足から生まれます。情報を共有し、利害を整理するだけで、対立は消えることがある ── これが孫子の "謀を伐つ" の現代版です。
07アンカリングと枠付け ── Tversky/Kahneman
交渉の認知心理学を最も深く掘り下げたのが、ノーベル経済学賞受賞者 ダニエル・カーネマン (1934–2024) と共同研究者 エイモス・トヴェルスキー (1937–1996) でした。1981 年の Science 誌の論文「The framing of decisions and the psychology of choice」は、現代の行動経済学の出発点です。
「同じ選択肢でも、それが 利得 として枠付けられるか、損失 として枠付けられるかで、人の判断は劇的に変わる。人は損失を利得より重く感じる (損失回避)。また、最初に提示された数値が判断の基準点 (アンカー) となり、後の判断を歪める (アンカリング効果)。合理的経済人は実在しない」── Tversky & Kahneman Science (1981) より趣旨
交渉におけるアンカリングは、現代の交渉論で広く活用されている戦術です。最初に提示された数値・基準・期限が、後の交渉全体を縛る。これは依頼者にも資材審査員にも、両方向に働きます。依頼者が「金曜までに通したい」と先に枠付ければ、その枠が議論を支配する。逆に、資材審査員が冷静に「規制適合性は、判断ロジックの透明性で評価されます」と枠付ければ、議論はその基準で進む。
含意は明確です。交渉の枠付けは、最初の発話で決まる。これは技法であると同時に、倫理を要請します。アンカリングは強力なので、過剰に使えば操作の領域に近づきます。資材審査員に求められるのは、誠実な情報と明確な基準で枠付けすること。歪曲ではなく、客観的基準 (Fisher & Ury の四番目の柱) を最初に置くことが、正しいアンカーの使い方です。
08製薬の交渉倫理 ── 立場と対等性のあいだ
本シリーズで一貫して扱ってきた "倫理" の問題が、本回で最も鮮明になります。資材審査員と依頼者のあいだには、三つの非対称性 があります。
形式的権限の非対称
規制適合性の判断は資材審査員の権限。この権限は明確に資材審査員側にある。
商業的圧力の非対称
締切・予算・売上目標などの商業的圧力は、依頼者側に重い。資材審査員の判断は依頼者の業績に直接影響する。
専門知の非対称
規制と業界基準の解釈について、資材審査員は専門家。臨床知識や疾病領域の専門知は、Medical や依頼者側に偏る場合がある。
これらの非対称性のなかで、交渉が 力の応酬 に転落しないために、資材審査員には特有の倫理が求められます。権限を背景にした威圧を避ける。同時に、商業的圧力に屈しない。両方が必要です。前者は依頼者の尊厳を侵し、後者は規制業務の独立性を侵す。両者は対をなして、自信のある審査員のあり方を作ります。
具体的な倫理ルールを四つ置きます。① 判断の根拠を常に透明に ── 主観的好みではなく規制と基準で語る (Fisher & Ury の客観的基準)。② 感情的反応を判断に持ち込まない ── 不快な依頼者に厳しく、好ましい依頼者に甘く、を避ける。③ 立場が違うからこそ対等な対話を保つ ── 権限の格差を、対話の不平等に変換しない。④ BATNA を明確に ── 自分が拒否したらどうなるか、依頼者が拒否したらどうなるかを、両方冷静に把握する。
09製薬の現場で ── 審査員の交渉の場面
抽象論を現場に下ろします。資材審査員の日々で、交渉の技法が試される具体的場面を並べてみましょう。
「この表現を残したい」と強く主張される (Voss 的ラベリング)
"この表現が削除されると、訴求点が消えるとお感じなのですね" と相手の感情をラベリング。これだけで対立の温度が下がる。その上で利害 (なぜその訴求が必要か) を探究する。
締切を盾に圧力をかけられる (BATNA の冷静な認識)
"金曜までに通さなければ" の圧力。自分の BATNA (規制上の判断は妥協できない) と相手の BATNA (代替表現での再申請・段階公開等) を冷静に並べる。圧力は譲歩の根拠にしない。
初回提示で枠付ける (アンカリング)
修正指摘を伝えるとき、最初に "規制適合性の判断ロジック" を明示する。これがアンカーとなり、議論は基準と適合性の話に収斂する。後から枠を変えるのは難しい。
立場が強硬な依頼者と (孫子の不戦)
正面の押し問答に入らず、視座取得 (Galinsky) で相手の制約と意図を冷静に推定。共通の利害を発見すれば、対立そのものが消えることがある。
10交渉における自信の 5 つの作法
五つの伝統が指し示した同じ場所を、日々の実践に落とすための 5 つの作法を置きます。
BATNA を常に明確に (Fisher & Ury)
"この交渉が決裂しても自分はどうするか" を、交渉に入る前に整理する。自分と相手の BATNA を冷静に把握する。これが本物の自信の心理学的基盤。
立場ではなく利害を探究する (Fisher & Ury)
依頼者が立場を主張したとき、"なぜそれが必要か" を問う。利害が見えれば、両者を満たす別の選択肢が発明できる。立場の応酬を避ける。
相手の感情をラベリングする (Voss)
相手の感情を否定せず、言葉にして共有する。"〜とお感じなのですね" の一言で、対立の温度が下がる。共感ではなく、認識の共有。
視座を取る ── 感情ではなく (Galinsky)
相手の感情に同化せず、相手の視座・利害・制約を冷静に推定する。これが交渉の優位を作る。共感より、視座取得。
客観的基準で枠付ける (Tversky/Kahneman, Fisher & Ury)
主観的好みではなく、規制・基準・透明なロジックで議論を枠付ける。アンカリングを誠実に使う。最初の発話が議論全体を決める。
自信による交渉優位は、力ではなく対等性から生まれる ── 五つの伝統が、別々の言葉で同じ場所を指してきました。Fisher & Ury の原理交渉と BATNA、Voss の戦術的共感、Galinsky の視座取得、Tversky/Kahneman のアンカリングと枠付け、孫子の不戦の知恵。それぞれの立場は微妙に異なりますが、根底にあるのは 「交渉の優位は、相手を屈服させる強さからではなく、立場の違いを超えて対等な対話を維持できる胆力から生まれる」 という同じ命題です。
資材審査員の文脈では、これに業界固有の倫理が加わります。権限を背景にした威圧を避け、商業的圧力に屈しない ── 両方の節度が、本物の自信を支えます。本シリーズの最後の回となる第 10 回では、ここまで扱ってきたすべてを統合し、自信を一過性ではなく持続的に育てる作法を論じます。
- 本当の交渉力は声の大きさからではなく、BATNA (交渉外の最善代替案) の質から生まれる ── Fisher & Ury の核心。自分と相手の BATNA を冷静に把握することが、譲歩を強要されない自信の心理学的基盤。
- Galinsky の発見 ── 共感より視座取得 (Perspective Taking) のほうが交渉に効く。相手の感情に同化するのではなく、相手の利害・制約・意図を冷静に推定することが、両者を満たす合意を発明する。
- 資材審査の倫理は対の節度を要請する ── 権限を背景にした威圧を避け、同時に商業的圧力に屈しない。両方が揃って、自信ある審査員のあり方が成立する。
- Fisher, Roger & Ury, William L. Getting to Yes: Negotiating Agreement Without Giving In. Boston: Houghton Mifflin, 1981 (2nd ed. with Bruce Patton, 1991). (邦訳: 岩瀬大輔監訳『ハーバード流交渉術』三笠書房, 2011 ほか)
- Ury, William. Getting Past No: Negotiating in Difficult Situations. New York: Bantam, 1991. (邦訳: 斎藤精一郎訳『ハーバード流"NO"と言わせない交渉術』三笠書房, 1995)
- Voss, Chris & Raz, Tahl. Never Split the Difference: Negotiating As If Your Life Depended On It. New York: HarperBusiness, 2016. (邦訳: 佐藤桂訳『逆転交渉術 ── まずは "ノー" を引き出せ』早川書房, 2018)
- Galinsky, Adam D., Maddux, William W., Gilin, Debra & White, Judith B. "Why It Pays to Get Inside the Head of Your Opponent: The Differential Effects of Perspective Taking and Empathy in Negotiations." Psychological Science 19 (4), 2008, pp. 378–384.
- Tversky, Amos & Kahneman, Daniel. "The framing of decisions and the psychology of choice." Science 211 (4481), 1981, pp. 453–458.
- Kahneman, Daniel. Thinking, Fast and Slow. New York: Farrar, Straus and Giroux, 2011. (邦訳: 村井章子訳『ファスト&スロー』早川書房, 2012)
- Raiffa, Howard. The Art and Science of Negotiation. Cambridge, MA: Harvard University Press, 1982. (交渉論の古典的体系書)
- Lax, David A. & Sebenius, James K. 3-D Negotiation: Powerful Tools to Change the Game in Your Most Important Deals. Boston: Harvard Business School Press, 2006.
- Mnookin, Robert H. Bargaining with the Devil: When to Negotiate, When to Fight. New York: Simon & Schuster, 2010. (交渉と倫理の境界を論じた古典)
- Thompson, Leigh. The Mind and Heart of the Negotiator. Boston: Pearson, 7th ed., 2020. (交渉心理学の代表的テキスト)
- 孫武『孫子』(中国, 紀元前 5 世紀頃). 謀攻篇「百戦百勝は善の善なる者に非ず」の項. (校訂: 金谷治訳註『新訂 孫子』岩波文庫, 2000)