AIとがん研究 ── 前立腺がん ── 2026-11-08
前立腺がんの治療・治験とAI
- Clinical Context-Dependent Value of bpMRI-Derived Imaging Representations for Prostate Cancer Risk Stratification.抄録(全訳)
目的は、バイパラメトリック MRI(bpMRI)由来の画像表現が前立腺がん(PCa)のリスク層別化にもたらす価値を、臨床の文脈別に評価することである。特に、前立腺特異抗原(PSA)がグレーゾーンにある患者で、画像特徴が補完的な情報をもたらすかに注目した。この後ろ向き研究は 2 キャンパスで行った。対象は、病理学的に PCa が確定し、治療前に bpMRI を受けた 536 例である。NCCN 基準に従い、患者を低・中リスクと高リスクに分けた。キャンパス 1 の患者は、無作為に訓練コホートと内部テストコホートに分けた。キャンパス 2 の患者は独立テストコホートとした。T2 強調画像、拡散強調画像、見かけの拡散係数マップから特徴を抽出した。抽出した特徴は、ラジオミクス、Vision Transformer、CLIP(contrastive language-image pretraining)の特徴である。さらに、臨床モデルと、臨床情報と画像を組み合わせた統合モデルを構築した。性能は、ROC 解析、較正、決定曲線解析、SHAP による解釈で評価した。PSA グレーゾーンでの評価は事前に規定した。独立テストコホートでは、統合モデルの全体的な識別能が最も高く、AUC(ROC 曲線下面積)は 0.921 だった。臨床ベースラインモデル(AUC 0.907)が僅差でこれに続いた。画像のみのモデルでは、ラジオミクスモデルの全体 AUC が最も高かった(0.844)。SHAP では PSA が主要な予測因子だった。これは、全体の性能が臨床情報に支えられていることを示す。PSA グレーゾーンでは、臨床モデルと統合モデルの性能が低下した(AUC はそれぞれ 0.381 と 0.600)。一方、CLIP は AUC が最も高く(0.785)、正味の利益も良好であった。bpMRI 由来の画像表現が PCa のリスク層別化にもたらす価値は、文脈によって変わる。PSA に基づく情報が役に立ちにくい場面では、CLIP 由来の表現が補完的な識別能をもたらす可能性がある。この結果は、画像 AI モデルを文脈に応じて評価することを支持する。
掲載誌の IF 相当:3.9(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-13 時点の値、2026-10-15 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Zou F, Xiong H, Chen J, Qiao X, Ai G, Wu Y, et al. Clinical Context-Dependent Value of bpMRI-Derived Imaging Representations for Prostate Cancer Risk Stratification. J Digit Imaging Inform med. 2026 Nov 5 [Epub ahead of print]. doi:10.1007/s10278-026-02490-1.確認の範囲:抄録のみ確認 - Artificial Intelligence–Assisted Magnetic Resonance Imaging for Predicting Biochemical Recurrence After External Beam Radiation Therapy in Prostate Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis抄録(全訳)
このシステマティックレビューとメタアナリシスでは、MRI に基づく人工知能(AI)モデルの性能を評価する。予測の対象は生化学的再発(BCR)である。対象患者は、根治的な外照射放射線治療(EBRT)を受けた前立腺がん患者で、ホルモン療法の併用の有無は問わない。レビューで扱うのは、MRI 由来の情報を使う機械学習・深層学習・ラジオミクスの予測モデルである。MRI 情報を単独で使うモデルも、臨床・病理・臨床検査の変数と組み合わせるモデルも含む。主な目的は、感度、特異度、受信者動作特性曲線下面積(AUC)を用いてモデルの性能を統合することである。あわせて、研究間の異質性と統合推定値の頑健性も検討する。報告は PRISMA 2020 と PRISMA-DTA のガイダンスに従う。データ抽出は、予測モデル研究向けの CHARMS チェックリストに基づいて行う。
掲載誌の IF:不明(照合できず)書誌:[No authors listed]. Artificial Intelligence–Assisted Magnetic Resonance Imaging for Predicting Biochemical Recurrence After External Beam Radiation Therapy in Prostate Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis. Open Science Framework. [Epub ahead of print]. doi:10.17605/osf.io/kmh3s.確認の範囲:抄録のみ確認