AIと神経難病・神経免疫疾患 ── 2026-11-01
神経難病・神経免疫疾患と AI に関わる新しい論文を、各誌のホームページの配信・PubMed(誌を問わない検索)・OpenAlex(Google Scholar の代わりの公開の索引)から集め、Jev(言葉の判断をする AI)が「原著研究か」「AI が中心か」「9 の種別のどれか」「治療・治験に関わるか」を判定し、重要度の高いものから 1 日の上限まで選んだ一覧です。誌の IF では絞らず、論文ごとに掲載誌の IF 相当(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数)とその時点を示します。各論文の抄録(アブストラクト)を全文和訳して載せています(Claude による機械翻訳。原文は題のリンク先)。
疾患の種別に読む: 基礎(総論)(1) · ALS(2) · パーキンソン病(2) · 遺伝性神経変性疾患(0) · 神経筋疾患(0) · 多発性硬化症(1) · NMOSD・MOGAD(0) · 重症筋無力症(0) · 自己免疫性脳炎・CIDP・GBS(0)
神経変性・神経免疫の基礎研究の進展とAI
- Host genomic context determines the direction of an oracle-predicted sequence effect: a composition-preserving CpG intervention in Enformer and Borzoi.抄録(全訳)掲載誌の IF 相当:3.7(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-31 時点の値、2026-11-01 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Uysal SA. Host genomic context determines the direction of an oracle-predicted sequence effect: a composition-preserving CpG intervention in Enformer and Borzoi. Funct Integr Genomics. 2026 Oct 31;26(1):310. doi:10.1007/s10142-026-02097-3. PMID: 42963434.確認の範囲:抄録のみ確認
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療・治験とAI
- Deep learning digital speech biomarkers in motor neuron disease抄録(全訳)掲載誌の IF:不明(照合できず)書誌:[No authors listed]. Deep learning digital speech biomarkers in motor neuron disease. University of Edinburgh. [Epub ahead of print]. doi:10.7488/era/7947.確認の範囲:抄録のみ確認
- Enhancing Machine Learning Performance for ALS Classification Using Feature Selection Technique抄録(全訳)掲載誌の IF 相当:4.0(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-16 時点の値、2026-10-17 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Dutt A, Tiwari A, Tripathi S, Tiwari PK, Kumar M, Dwivedi A, et al. Enhancing Machine Learning Performance for ALS Classification Using Feature Selection Technique. Diagnostics. 2026 Oct 29;16(21):3573. doi:10.3390/diagnostics16213573.確認の範囲:抄録のみ確認
パーキンソン病・パーキンソン症候群の治療・治験とAI
- Diagnostic Performance of Artificial Intelligence for Parkinson’s Disease Detection Using Handwriting and Drawing Tasks: A Systematic Review and Meta-Analysis抄録(全訳)掲載誌の IF 相当:6.0(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-31 時点の値、2026-11-01 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Gorce P, Jacquier-Bret J. Diagnostic Performance of Artificial Intelligence for Parkinson’s Disease Detection Using Handwriting and Drawing Tasks: A Systematic Review and Meta-Analysis. Sensors. 2026 Oct 30;26(21):6893. doi:10.3390/s26216893.確認の範囲:抄録のみ確認
- Comparative performance of nine large language models on professional Parkinson’s disease tasks: a multidimensional benchmark study抄録(全訳)
背景:パーキンソン病(PD)の診療には、疾患に固有の知識と、状況に応じた臨床推論の両方が必要である。ところが、医療向け大規模言語モデル(LLM)の評価の多くは、閉鎖型質問と事実の正確さを重視している。そのため、PD の専門業務での性能を、より広い側面から捉えた知見は限られている。
方法:現行の LLM 9 種を評価した。評価には、英語で書かれた PD の専門ベンチマーク 200 問を用いた。この 200 問は 5 つの臨床領域と 4 段階の難易度を含み、質問形式も複数ある。回答の評価項目は、専門家が採点した事実の正確さ、臨床推論、全般的品質尺度(GQS)、フレッシュ・キンケイド学年レベル(FKGL)とした。
結果:9 モデルの回答は計 1,800 件だった。専門家が採点した事実の正確さでは、モデル間の差はごくわずかだった(Kendall の W = 0.031)。一方、FKGL(W = 0.235)、臨床推論(W = 0.256)、GQS(W = 0.301)では、モデル間の差がより大きかった。 専門家が評価した事実の正確さでは、閉鎖型質問のモデル間の差は小さかった(W = 0.020、p = 0.001)。開放型質問では、モデル間の差がより大きかった(W = 0.121、p < 0.001)。 事実の正確さは、PD のどの領域や難易度でも、モデルを見分ける力が弱いままだった。GQS では、領域別に見ると Safety & Ethics で最もモデル間の差が大きかった(W = 0.431)。 フラッグシップ版のモデルは、臨床推論と GQS が一貫して高かった。ただし、上位版のモデルでも、事実の正確さが一様に高いわけではなかった。
結論:このベンチマークと採点の枠組みでは、専門家が採点した事実の正確さについて、現行の LLM の間の差は限られていた。一方、開放型質問の課題、臨床推論、回答全体の品質、読みやすさでは、より大きな差が現れた。したがって、多面的に評価すれば、モデルの性能をより詳しく把握できる可能性がある。多面的に評価すれば、課題に応じたモデルの選択や、医療応用での監督を考える材料になりうる。
掲載誌の IF 相当:3.1(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-07 時点の値、2026-10-08 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Xie L, Wei R, Xiong L, Lu R, Peng K, Ma W. Comparative performance of nine large language models on professional Parkinson’s disease tasks: a multidimensional benchmark study. Front Neurol. 2026 Oct 30;17:1970459. doi:10.3389/fneur.2026.1970459.確認の範囲:抄録のみ確認
遺伝性神経変性疾患(脊髄小脳変性症・ハンチントン病など)の治療・治験とAI
この号では、新しい該当論文はありませんでした。
神経筋疾患(筋ジストロフィー・SMA など)の治療・治験とAI
この号では、新しい該当論文はありませんでした。
多発性硬化症の治療・治験とAI
- Artificial intelligence-driven multiple sclerosis diagnosis using genomic and medical imaging data: a review抄録(全訳)
多発性硬化症(MS)は、免疫が介在する中枢神経系の疾患である。臨床症状は多様で、神経変性が進行し、疾患の経過にも大きなばらつきがある。
近年、人工知能(AI)、特に機械学習(ML)の手法が進歩し、MS の診断とリスク予測は向上した。しかし、既存の AI による MS 診断の可能性に焦点を当てた包括的なレビューは、まだ少ない。
そこで本研究では、AI モデルによるマルチモーダルデータの活用を調べた。目的は、診断精度の向上、疾患進行の評価、個別化ケア戦略の最適化である。
本レビューは PRISMA ガイドラインに沿い、26 研究を対象とした。対象は、MRI に基づく解析、網膜 OCT 画像、血液トランスクリプトーム、SNP ジェノタイピング、マルチモーダルな臨床データセットを扱う研究である。MRI に基づく解析、網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像、血液トランスクリプトミクス、一塩基多型(SNP)のジェノタイピング、マルチモーダルな臨床データセットである。
これらの研究は、データの種類(モダリティ)別にも分類した。さらに、データセットの規模、性能指標、バイオマーカー、方法論の頑健性、モデルの解釈可能性の観点から評価した。
その結果、診断性能が際立って高い傾向が一貫してみられ、医用画像とゲノムデータを用いて精度が 95% を超えるモデルもあった。医用画像とゲノムのデータを用いて、正解率が 95% を超える AI モデルもあった。しかし、外部検証と解釈可能性の手続きが限られており、臨床での適用可能性と信頼性には隔たりがある。
本レビューは、AI が MS の診断を大きく変えうる可能性を高めていることを示している。
掲載誌の IF 相当:2.6(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-08 時点の値、2026-10-09 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Wahab Sait AR, Alkhurayyif Y. Artificial intelligence-driven multiple sclerosis diagnosis using genomic and medical imaging data: a review. Front Med. 2026 Oct 29;13:1812134. doi:10.3389/fmed.2026.1812134.確認の範囲:抄録のみ確認
視神経脊髄炎スペクトラム障害・MOG 抗体関連疾患の治療・治験とAI
この号では、新しい該当論文はありませんでした。
重症筋無力症の治療・治験とAI
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自己免疫性脳炎・CIDP・ギラン・バレー症候群の治療・治験とAI
この号では、新しい該当論文はありませんでした。