AIとがん研究(トップジャーナル) ── 乳がん ── 2026-09-30
乳がん 3 本。筆頭: トリプルネガティブ乳癌におけるAIによるTIL定量の独立検証
インパクトファクター 10 以上の医学誌・腫瘍学誌・総合誌(26 誌)のホームページから、がんと AI に関わる新しい論文を集め、Jev(言葉の判断をする AI)が「原著研究か」「AI が中心か」「6 つのテーマのどれか」「治療・治験に関わるか」を判定して選んだ一覧です。紹介文は各論文の抄録だけから書いています。効果や安全性を断定するものではありません。
乳がんの治療・治験とAI
- Artificial intelligence-based tumour infiltrating lymphocyte quantification in patients with triple-negative breast cancer: an independent validation study.
無作為化比較試験7件から前向きに収集したデータを用い、AI由来のTILスコアと病理医によるsTILスコアの予後予測性能を比較した独立外部検証研究(CATALINA)。1356例で両者の相関は中等度(r 0.375〜0.473)で、いずれも臨床病理学的因子で調整後も生存指標と独立に関連した。
- Manual, digital, and AI tumour-infiltrating lymphocyte scoring: a secondary analysis of the APHINITY randomised trial.
第3相APHINITY試験の4262検体を用い、用手法・自動デジタル・AIによるsTIL定量と空間指標を比較した二次解析。用手法の観察者間再現性はICC 0.84で自動法との一致は中等度であり、いずれの測定法でもTIL高値は浸潤性無病生存の良好さと関連した(HR 0.41〜0.93)。
- Prognostic RNA-splicing archetypes in breast cancer identified by extended pre-training of histopathology foundation models.
病理基盤モデルを浸潤腫瘍組織に特化させる追加事前学習を行い、表現に符号化される生物学的概念を評価した。患者間で再現する形態・分子的に一貫した腫瘍アーキタイプが同定され、RNAスプライシングに関連するアーキタイプは不良な転帰と一貫して関連したと報告している。
選び方: ①誌の RSS から集める ②論説・訂正、がん/AI の語が無いものを機械で落とす ③Jev が 4 点を判定(原著研究 0.6 以上・AI 0.6 以上・6 テーマのどれか・疾患のテーマは治療/治験 0.5 以上)。腺様嚢胞癌は希少がんで AI の論文がほとんど無いため、AI を条件にしていません。Jev が判定できないものは載せません。