AIとがん研究 ── 胃がん ── 2026-10-08

胃がん 1 本。筆頭: 内視鏡画像で早期胃がんの深達度を判定する人工知能プログラムの性能
胃がんの治療・治験とAI
- Performance of an Artificial Intelligence Program for Assessing the Depth of Early Gastric Cancer Using Endoscopic Images.抄録(全訳)
背景と目的: 早期胃がんの深達度は、治療方針を決める重要な因子である。内視鏡的切除にするか手術にするかも、深達度で決まる。著者らは、深層ニューラルネットワークを使った人工知能(AI)プログラムを開発した。内視鏡画像から、粘膜内がんと粘膜下層がんを診断するものである。臨床応用に向けて、性能を評価する試験を行った。 対象と方法: テストデータセットは早期胃がん 204 例で作った。2018〜2021 年に著者らの施設で内視鏡的切除か手術を受けた症例である。1 例あたり白色光観察(WLI)の画像を 5 枚以上使った(中央値 8 枚、範囲 5〜22 枚)。主要評価項目は、粘膜内がんを診断する感度とした。有用性の基準は、過去の早期胃がん深達度診断の報告をもとに決めた。感度の 95% 信頼区間の下限が 75% を超えれば、AI プログラムを有用とした。副次評価項目は特異度と正確度とした。
結果:このプログラムで粘膜内がんを診断する感度は 91.2% であった。感度の 95% 信頼区間の下限は 85.2% で、75% を上回った。このプログラムが有用であることが分かった。特異度は 66.2%、正確度は 82.8% であった。
結論:早期胃がんの深達度を診断するために開発した AI プログラムは有用である。臨床応用が期待される。
掲載誌の IF 相当:1.6(OpenAlex の直近 2 年の平均被引用数・2026-10-07 時点の値、2026-10-08 に取得。正式な IF(Clarivate)ではない)書誌:Hirata S, Hamada K, Kawahara Y, Aya Y, Nishio A, Yoshikawa T, et al. Performance of an Artificial Intelligence Program for Assessing the Depth of Early Gastric Cancer Using Endoscopic Images. Endosc Int Open. 2026 Sep 17;14(CP). doi:10.1055/a-2957-0692; PMCID: PMC13641218.確認の範囲:全文を確認