投資を読む
報告書の立脚点は、投資が長期の競争力を最も明確に映す信号の一つだということだ。全体の論点は、国と行業を横断して投資の流れを実際に測り、その水準と方向を決める要因を特定することに置かれる。
10の投資ケースで較べる
方法の目玉は、10の投資ケースについて水準化コスト(レベル化コスト)を世界で比較することだ。これにより「どこがどの事業に向くか」を、為替や政策の喧騒を除いて比べられる。分野の例として、世界の鉄鋼投資は全体では横ばいながら、電炉を使った低炭素の鉄(DRI-EAF)が生産の構成比を伸ばしていることが挙げられる。この分析は、とりわけ欧州の競争力を巡る論戦で根拠として引用されている。
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公開ページから直接読み取れる範囲は以上であり、本文の詳細な数値と結論は報告書本体で確認してほしい。投資の地図は経済の新しい地図作り(a new cartography)にも通じる、とMGIは位置づける。
この記事を閉じる3つの問い
- 日本の投資は、この地図のどこにどう描かれるのか。
- 水準化コストで較べると、政策が変えられる部分はどこに残るのか。
- 低炭素への移行が投資の向きを変える速度は、市場の想定より速いか遅いか。